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ビタミン様物質の種類とはたらき

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ビタミンと同様の生理作用が認められながら、100%はビタミンの定義に当てはまらない物質をビタミン様作用物質と呼んでいます。一部が体内で合成されているなどで「欠乏症が確認されていない物質」のことです。実際には健康の増進や病気の予防のための薬理作用などが認められており、臨床に用いられているものも少なくありません。

ビタミンにも増して研究途上段階であるため、逆に言えば解明されることが非常に期待されている物質達であります。ビタミン様作用物質にはどのような種類があり、どういった効果やはたらきをもつのでしょうか。見ていきましょう。

1 ビタミン様物質(ビタミン様作用物質)とは

【 ビタミンの定義 】

「ビタミン様物質」を理解するために、「ビタミン」の確認をしておきます。

●ビタミンの基本的な定義は

①生存・生育のための生体機能調節に必須な物質

②必要量が微量な物質

③体内で十分に生成できない物質

④有機化合物である(無機物ではない)

の4点の条件を満たしている物質とされています。

・まず、3大栄養素の炭水化物・脂質・タンパク質(アミノ酸)が除かれます。

・必要量が微量ではありません。

・次に、摂取しなければ生存・生育が危ぶまれる物質に限られます。

・つまり、体内で生成されていてもかまいません

・生成量が不十分で、摂取しなければ生存に支障をきたす場合はビタミンとして認められます。

・逆に不足しても生存に支障をきたさない場合はビタミンとはいいません。

・ということは、不足すると何らかの欠乏症が生じる物質に限られることになるわけですね。

・もともとビタミンは「体内で生成されない物質」と定められていました。

・が、ビタミンDやニコチン酸などが体内合成されていることが判明しました。

・そこで「生成されていても不足している」という定義に変わったわけです。

・キャベジンのような薬理作用物質(生理作用物質とは区別)も、通常時に必須とはいえません。

・ですから、ビタミンとしては認められません。

・また、その栄養素が無機物の場合はビタミンではなくミネラルと呼ばれます。

・以上のことから、今現在は13種類の物質がビタミンとして認められています。

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【 ビタミン様物質とは 】

・ビタミン様物質に定義はありませんが、一般的には次の条件を満たしているものを指します。

①健康に有効なビタミンと似たはたらきをする物質

②しかし、欠乏症は起こらない

③微量でもその効果を発揮する物質

④有機化合物である

・欠乏症が起こらないけれども健康に良いというのはどういう意味をもつのでしょうか?

・2つの場合があります。

・1つ目は反対の例(すぐに命に別状はないが健康に悪い)で考えるとわかりやすいようです。

・例えば、たばこを例にしてみましょう

・たばこを吸ってもすぐに命が危険にさらされるわけではありません。

・しかし、それが長い期間つづくと、体のさまざまな機能が低下して病気になりやすくなります。

・その反対の作用であると考えることができます。

長い期間の摂取により、健康によい影響をもたらすため、さまざまな病気の予防になったり、

・長寿やアンチエイジングの効果をもたらしたりする物質と考えることができます。

・そういった観点だけで見ると、ビタミンよりも優れた効果を期待されているものも多くあります。

・2つ目は、非常に重要な物質であるが、体内で十分量が生成できるため

・摂取の必要性がないと考えられる物質です。

・ただし、このタイプの物質にも、摂取を考えた方がいい場合があります。

・「摂取の必要性はない」というのは、現在支障がないという意味です。

・より多く摂取することにより長寿・アンチエイジングによいというのは別の話です。

 

【 ビタミン様物質の重要性 】

・つまり、ビタミン様物質には大きく次の2つのタイプがあることになります。

①体内生成で十分などの理由で、摂取しても現在・将来において特に効果がないタイプ

②意識的に摂取し続ければ、健康・長寿・若さ(アンチエイジング)にプラスになるタイプ

・私たちが望むのは、健康であり長寿です。つまり、それと関係ある物質が重要なわけです。

・ですから、ビタミン様物質としても、②のタイプの物質を見ていくことにします。

 

【 ビタミン様物質の種類 】

●ビタミン様物質には主に次のようなものがあります。

(1)ビタミンQ(コエンザイムQ)

(2)ビタミンN(αーリポ酸)

(3)アスタキサンチン

(4)ビタミンBp(コリン)

(5)ビタミンBh(イノシトール)

(6)ビタミンB13(オロット酸、オロト酸)

(7)ビタミンBt(カルニチン)

(8)ビタミンBx(P(パラ)-アミノ安息香酸)

(9)ビタミンP(フラボノイド)

(10)ビタミンU(キャベジン)

(11)ピロロキノリンキノン

(12)ビタミンB15(パンガミン酸)

(13)ビタミンB17(レートリル)

 このうちから、健康に効果をもたらす特に大切なものを見ていきましょう。

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2 ビタミンQ(ユビキノン)

●ユビキノンは油溶性のビタミン様物質で、体内でも生成されているため、ビタミンとしては定義されません。ただそのはたらきはビタミンに近く、体内の多くの化学反応の補酵素としての役割をもつため、ビタミン様物質としてビタミンQなどとも呼ばれることがあります(かつてはそう呼ばれていました)。

●ユビキノンというのは広い意味では、ミトコンドリアの内膜などに存在する電子伝達体(エネルギーの産生に働く物質)を示しますが、一般的には酸化型のユビキノンをそのままユビキノンと呼び、還元型のユビキノンはユビキノールと呼ぶことが多いようです。また、補酵素Q、コエンザイムQ10(CoQ10)、ユビデカレノンなどともいわれます。

●おもに次のようなはたらきがあります。

(1)心不全・虚血性心疾患・脳出血の治療

(2)代謝の改善

(3)歯周病の改善

(4)高血圧の改善

(5)強い抗酸化力、細胞膜の酸化を抑制、酸素利用効率を高める

(6)精子を活発にする

(7)免疫細胞・白血球の作用を促進

(8)ビタミンEを節約する効果

●臓器を摘出するときにユビキノンを加えると、臓器が虚血状態に強くなるため、臓器移植にも利用されています。

●ユビキノンはコレステロール同様、その生合成においてメバロン酸を経由します。高コレステロール血症の治療薬であるスタチン類はHMG-CoAの還元によるメバロン酸の合成を阻害します。ですから、スタチン類を投与する人は血漿コレステロール値は低下しますが、ユビキノンを摂取しておく必要があります。

●レバー・もつ・牛肉・豚肉・かつお・まぐろなどに含まれています

3 ビタミンN(α‐リポ酸)

●リポ酸は体内で生成されるのでビタミンには分類されませんが、加齢とともに生産量が減少するため、食品・サプリメントからの摂取が大切な物質です。水溶性でも油溶性でもなく、体内において全ての細胞に浸透する物質です。別名がチオクト酸と呼ばれ、誘導体のチオクト酸アミドは激しい肉体労働の栄養補給などに用いられています。

●主につぎのようなはたらきがあります。

(1)抗酸化作用

・抗酸化作用があります。ビタミンC/Eにも抗酸化作用がありますが、それぞれに特定の役割があります。リポ酸は抗酸化作用に加えて、ビタミンC/Eが不足したときにそのはたらきの代わりを担う性質があります(不足を補う)。またビタミンC/Eの抗酸化作用を促進します。

(2)脳卒中に対する効果

・動物実験において、脳卒中における脳損傷の完治作用が確認されています。人に対しての同様の効果が期待されています。

(3)解毒作用

(4)肝臓の代謝を促進します。

・肝臓病になると、血液中や肝臓のリポ酸が減少するため、肝炎・肝硬変の治療にリポ酸投与が試みられています。

(5)糖質・アミノ酸の代謝に関与

パントテン酸やビタミンB1の栄養分代謝に協力して、その効果を高めます。

(6)血糖値を正常に保ちます。

・2型糖尿病患者のインスリン感受性を改善するという報告があります。

(7)疲労回復効果

活性酸素は酸素消費量が多いほど生成されます。ですから、激しい運動をする人などは酸素消費量が増えるため、その活性酸素による筋肉痛などの症状が現れます。抗酸化作用のある物質は筋肉の回復を早めるため、スポーツマンの人にはリポ酸がおすすめです。

●レバー・酵母などに含まれます

 

4 ビタミンBh(イノシトール)

●別名ミオイノシトールともいう水溶性の物質で、ビタミンBのなかまですが、体内で合成されるため、ビタミン様物質です。ミオというのは筋肉を表し、筋肉中に多く含まれるためこの名前がついています。細胞膜をつくるリン脂質の成分の1つで、神経組織の細胞膜にも多く含まれています。

●19世紀末に発見され、ネズミにイノシトール欠乏による脱毛症状が確認されましたが、ヒトは体内で合成出来るためビタミン様物質となります。

●主につぎのようなはたらきがあります。

(1)脳細胞に栄養を供給する

(2)神経を正常に保つ

(3)脂肪・コレステロールの管理

イノシトールは「抗脂肪肝ビタミン」とも呼ばれるように、脂肪の流れをスムーズにし肝臓に脂肪が溜まらないようにはたらきます。またコレステロールの流れをよくするはたらきもあり、動脈硬化の予防が期待される物質です。

(4)毛髪の健康維持

(5)湿疹を防ぐ

●体内合成されてはいますが、食事・サプリメントからの摂取が必要な物質です。過剰症の心配はないとされています。

●オレンジ・すいか・メロン・グレープフルーツ・桃などの果物に多く含まれています

 

5 ビタミンU(キャベジン)

 

●キャベツから発見されたため「キャベジン」と呼ばれている物質です。まだ未知の部分が多いのですが、つぎのようなはたらきがあるとされています。ビタミンUの「U」は「潰瘍(かいよう)Ulcer」の頭文字に由来しています。

(1)胃酸の分泌を抑える

(2)胃腸粘膜の新陳代謝を促進し胃潰瘍・十二指腸潰瘍を治りやすくする

胃腸の粘膜の修復には新しいタンパク質が必要です。そのタンパク質合成の促進作用があります。

●そのはたらきが生命活動を維持する生理作用ではなく、薬理作用であるためビタミン様物質となります。

●キャベツ・レタス・セロリ・アスパラガス・青のりに含まれています。

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6 ビタミンBp(コリン)

●水溶性で、19世紀半ばに発見された物質です。コリンの欠乏したエサを動物にあたえると脂肪肝になるため、ビタミンと考えられていました。細胞膜主成分のリン脂質(ホスファチジルコリン)の材料として、アセチルコリンやレシチンの材料ともなる物質です。アセチルコリンは血管を拡張させ血圧をさげる神経伝達物質で、レシチンは神経細胞などの細胞膜を構成しています。

●おもに次のようなはたらきがあります。

(1)血管拡張作用による高血圧の予防

(2)血管壁へのコレステロール沈着を防ぐ(動脈硬化予防)

(3)肝臓に脂肪が溜まらないようにする(肝硬変予防)

(4)脳の記憶作業を助ける(物忘れ予防)

(5)神経障害の治療に使われ始めている

●体内で合成されますが、やはり食事・サプリメントからの摂取が必要な物質です。1日の推奨摂取量は500~2000㎎です。卵・レバー・大豆などに含まれています。水溶性なので過剰症の心配はありません。

7 ビタミンBx(パラアミノ安息香酸)

●パラアミノ安息香酸は、水溶性のビタミンBのなかまで、PABAや4‐アミノ安息香酸と表示されることもあります。葉酸の構成成分として、体内での葉酸合成に欠かせない物質。つまり、パラ安息香酸の摂取は葉酸の摂取につながるので、葉酸のはたらき≒パラアミノ安息香酸とも言えます。ビタミンBxと呼ばれていましたが、必須栄養素ではないためビタミン様物質となります。

●おもに次のようなはたらきがあります。

(1)腸内の善玉菌の繁殖を促進

多くのビタミンB群は腸内細菌によって合成されます。そのためには葉酸が必要です。その葉酸の構成成分であるアミノ安息香酸は、摂取することにより結果的にダイエット効果に関与することになるわけです。

(2)パントテン酸の吸収効率促進

(3)白髪の改善作用

パントテン酸・葉酸とともに摂取すると白くなりかかった髪がもとに戻るといわれています。ちなみにネズミの白髪予防因子であることはすでに報告されています。

(4)しわの予防

(5)紫外線から皮膚を守る(肌の老化防止)

●過剰症としては、不快感・吐き気などがあるとされます。レバー・牛乳・卵・玄米などに含まれます。

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8 ビタミンP(フラボノイド系)

●ビタミンPというのは、今話題になっているファイトケミカルの1つのポリフェノール類の中に分類される、フラボノイド系の物質の総称です。単体の物質を示す名前ではありません。

●アントシアニン・ケルセチン・ルチン・シトリン・ルテリオン・カテキン・イソフラボンなどがあり、どれも健康長寿・アンチエイジングに効果があると期待されている物質です。

詳しい分類やはたらきに関しては下の「ファイトケミカル」をご参照ください。

【ファイトケミカルについての記事↓→https://ranq-media.com/articles/17256

 

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健康長寿にファイトケミカルはたいへん重要!

 

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Pinryu

健康・美容・育毛を中心に活動中です。
・健康では120歳まで元気に生きることが目標
・美容では70歳のときに50歳に見えることが目標
・育毛では日本からハゲを無くす会の自称会長です。