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ビタミンEのはたらき 健康長寿には欠かせない

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Pinryu

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アンチエイジング・老化防止のビタミンともいわれているビタミンE。いったいどのようなはたらきや効果があり、そう呼ばれているのでしょうか。見ていきましょう。

 

 

1 ビタミンEとは

【 ビタミンEの基本 】

●もともと白ネズミの赴任を防ぐための栄養素として小麦胚芽油から抽出されて見つかった油溶性のビタミンです。ビタミンEには8つの種類が存在しますが、一般的にビタミンEといえばαトコフェロールをさします。熱や酸では壊れにくく、酸敗油・鉄・アルカリ・紫外線により壊れる物質です。体内では肝臓・脂肪組織・心臓・筋肉・血液・副腎などに貯えられています。

●実際には、天然型のビタミンEにはトコフェロールとトコトリエノールがあり、それぞれにα(アルファ)体、β(ベータ)体、γ(ガンマ)体、δ(デルタ)体があります。つまり2×4=8種類のビタミンEがあるわけです。この中ではαトコフェロールが最も生理活性が高いです。生理活性の比率はα:β:γ:δ=100:40:10:1です。また、トコトリエノールはパーム油などに含まれますが、天然存在量が少なく、栄養学的には重視されていません。

●食物から多く摂取しているのはα体とγ体のトコフェロールですが、体はα体を優先的に利用しております。たとえば、血液や細胞膜に含まれるビタミンEの約90%はαトコフェロールで占められてます。ですから食品にビタミンE配合とあっても、この体が優先しているαトコフェロールとは限りませんので確認が必要です。

●不足すると、血行障害からくる肩こり・頭痛・冷え性・しもやけ・更年期障害、不妊症、筋肉の萎縮、まれに感覚障害や神経症状などが起こります。また、未熟児や乳幼児などは赤血球膜の抵抗力が弱まり溶血性貧血を起こす場合もあります。

(参考:ビタミンEの代謝)

 

【 ビタミンEのはたらき 】

●ビタミンEには主に次のようなはたらきがあります

(1)抗酸化作用

(2)心臓病・脳卒中・がんなどの予防

(3)血行・更年期障害の改善

(4)老化防止

(5)生殖機能の維持・流産防止

 では、順にみていきましょう。

 

2 抗酸化作用

●ビタミンEには強力な抗酸化作用があり、これが様々な体へのはたらきをもちます。

●生体膜を構成するリン脂質の不飽和脂肪酸は、体に弾力性をもたらす重要な成分です。しかし非常に酸化されやすい性質があり、体内で生じた活性酸素により簡単に酸化されてしまいます。この酸化により生成される物質が過酸化脂質です。過酸化脂質は細胞の各膜を痛めて細胞異常を形成し、結果として細胞を破壊する危険な物質です。ですから、なんとしても不飽和脂肪酸の酸化は防がなければなりません。

(※生体膜とは細胞膜や細胞小器官をつつむ膜などの総称です)

●ビタミンEは生体膜の油に溶けて常在しており、この不飽和脂肪酸の酸化を抑制するはたらきがあるのです。

(※サラダ油が古くなると黒ずんで悪臭を出します。これはサラダ油に含まれる多価不飽和脂肪酸(PUFA)が酸化され、過酸化脂質に変化するからです。そこで市販のサラダ油には酸化防止剤としてビタミンEが添加されています。)

(※メカニズム的には、ビタミンEはフリーラジカルを消失させることにより自身がビタミンEラジカルとなり、フリーラジカルによる脂質の酸化を防ぎます。生じたビタミンEラジカルは、ビタミンCなどによりビタミンEに再生されることになります。ビタミンEとCは互いにサポートする関係になっているわけですね)。

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3 心臓病・脳卒中・がんなどの予防

●がん、心臓病、認知症、糖尿病、動脈硬化、脳卒中、白内障などの生活習慣病には生体膜や血液成分の酸化が大きく悪影響をおよぼしています。

●血液中のコレステロールは脂肪の膜で覆われています。このコレステロールが酸化されて過酸化脂質になると、血管壁にこびりつき動脈が硬化します。血管壁の細胞膜が損なわれても動脈硬化は生じやすくなります。これにより、血流が悪化して心筋梗塞や脳卒中などが生じるわけです。また、過酸化脂質の害は肺や肝臓などあらゆるところに及び、さらにはがんの要因にもなるといわれています。

●ビタミンEはこの過酸化脂質の生成を防ぐはたらきをもつため、多くの生活習慣病の予防対策に有効な成分として期待されています。

 

 

4 血行・更年期障害の改善

●ビタミンEのもつ抗酸化作用により、血液中に粘性のある過酸化脂質のような物質が流れ出すことが防がれます。それにより血液がサラサラになり、血行がよくなります。したがって血行障害からくる頭痛や肩こり、冷え性などの症状が改善されることになるわけです。

●また、ビタミンEは黄体ホルモンの材料になっていますので、血液の浄化とあわせた効果で、ホルモンのバランスがくずれることにより起こる更年期障害の治療にも効果をあげています。

 

5 老化防止

●人は、過酸化脂質の生成を完全に防ぐことはできません。この生じた過酸化脂質がタンパク質と結びついたものが老化色素リポフスチンです。リポフスチンは臓器や筋肉などの体のいたるところにこびりつくため、このリポフスチンが老化の進行度合いの尺度になるといわれています。

●老化とビタミンEの関係についてはまだ未知の部分が多いのですが、ビタミンE摂取量の多い人ほど老化の進行度が遅く、リポフスチンが少ないという事実もあります(研究報告があります)。また、ビタミンE不足の人の体の組織にもリポフスチンの存在が認められるようです。

●メカニズムは解明されておりませんが、ビタミンEを豊富に摂取していると若さを保つことができることは事実なようです。

6 生殖機能の維持・流産防止

●ビタミンEは黄体ホルモンや男性ホルモンの生成や分泌に関与しています。それにより生殖機能が維持されたり、流産の防止につながるとされています。

7 ビタミンEの摂取について

【 摂取の目安と過剰症 】

●まずは先進国において通常の食事でビタミンEが欠乏することはほとんどありません。高齢によるビタミンEの吸収や利用が低下するという報告などもありませんので、年齢による心配もないようです。

●摂取の基準目安量はαトコフェロール算定で

成人男性/6.5㎎ 女性/6.0㎎ です。

(※妊婦は6.5 授乳婦は7.0)

●ビタミンEは、体内に蓄積しやすい油溶性のビタミンです。ですが摂取量の3分の2は排出されるともいわれておりますので、油溶性ビタミンの中ではとりすぎの心配が少ないビタミンです。ただし過剰摂取により、動物実験において骨粗しょう症になる可能性が高まるという報告があったり、大量摂取により血液がかたまりにくくなるといった報告(米国科学アカデミー)もあるため、1日当たりの摂取上限の基準は次のようです(㎎/日)

18歳~29歳男性800・女性650

30歳~49歳男性900・女性700

50歳~69歳男性850・女性700

70歳以上 男性750・女性650

【 ビタミンEを多く含む食物 】

●ビタミンEは植物油やナッツ類に多く含まれ、穀物や豆類、野菜や魚などにも少し見られますが、摂取方法としはサプリメントからの摂取が効果的なようです。

●また、過酸化脂質がたくさん生じると、それを分解するビタミンEの抗酸化作用も追いつかなくなります。その場合にビタミンCを併用すると効果が倍増します。ビタミンC自体にも抗酸化作用がありますが、CにはEの作用を高めるという強力なはたらきがあります。また、今話題になっているファイトケミカルやビタミンB2、セレンなどにも抗酸化作用があります。それぞれのはたらきは全てが少しずつ異なりますので、あわせて摂取して抗酸化作用の相乗効果を期待することがお勧めです。

●ビタミンEを含む主な食物は次のようです(㎎ 単位略)

(1)アーモンド20g     (5.9)

(2)西洋かぼちゃ100g    (4.9)

(3)うなぎかば焼き80g   (3.9)

(4)はまち80g       (3.7)

(5)たらこ40g       (2.8)

(6)モロヘイヤ50g     (3.3)

(7)インスタントラーメン1袋(2.9)

(8)ポテトチップス50g   (3.1)

(9)ほうれん草80g     (1.7)

(10)ひまわり油13g     (5.0)

(※寒さにあてたほうれん草などの野菜にはビタミンEやC、βカロテンの含有量が多くなるという報告があります。これは紫外線や寒さなどの要因により植物体内でも酸化の現象が生じるため、植物自身が抗酸化力をもつ成分を自力で産出しているというのが理由です)

8 ビタミンE その他

【 ビタミンEの発見 】

●ビタミンEは1922年、米国のハーバート・エバンスとキャサリン・ビショップにより発見されました。彼らは、ビタミンABCDを含むが、脂肪の含まれないエサで白ネズミを飼育すると不妊症になるという結果からビタミンEの存在を示しました。

●1936年には小麦胚芽やサラダ油から2種類の不妊予防因子を分離し、αトコフェロール、βトコフェロールと命名しました。

●その後1956年までに、8種類ある全てのビタミンEの化学構造が明らかになりました。

【 名前の由来 】

●トコフェロールとはギリシャ語で「産みやすくする水酸基(OH基のこと)をもつもの」という意味から来ており、これは不妊症予防因子のアルコール類であることをそのまま命名したものといえます。

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Pinryu

健康・美容・育毛を中心に活動中です。
・健康では120歳まで元気に生きることが目標
・美容では70歳のときに50歳に見えることが目標
・育毛では日本からハゲを無くす会の自称会長です。