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ビタミンCの効果 こんなにすごかった

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Pinryu

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ビタミンの中でも特に有名なのがビタミンCです。ただし、その効果やはたらきに関してはなんとなくしか知らない人が多いようですね。ビタミンCは直接作用と間接作用のはたらきをあわせると非常に多くの効果があげられます。

ここでは、その中でも特に代表的な作用について見ていくことにします。

1 ビタミンCとは

【 ビタミンCの基本 】

●壊血病を予防することから発見された水溶性の白色結晶のビタミン。熱・空気・酸・アルカリに不安定。化学名はアスコルビン酸

●人の体内ではアスコルビン酸は合成できず、食物から摂取する必要があるため、ビタミンに属しますが、体内でアスコルビン酸を合成できる動物も多くいます。

●ビタミンCは、体内ではまずアスコルビン酸モノアニオンとして存在します。これが酸化されるとアスコルビン酸ラジカルになり、さらにデヒドロアスコルビン酸となります。この3つが体内において可逆的な状態を保つことにより、体全体の酸化還元反応にかかわっていきます。

【 ビタミンCの欠乏症 】

●典型的な欠乏症としては、壊血病がありますが、日本においては野菜を多く摂取する習慣のため壊血病の流行の記録はありません。体内のビタミンCの蓄積総量が300 mg以下になると、軽度の欠乏症状(疲労、倦怠感、筋肉痛など)が発症し、数カ月後には出血性障害をもたらす重度の欠乏症である壊血病になります。ただし、今では1日当たり10㎎の摂取で壊血病は防げるということがボランティア実験により明らかになっております。

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【 ビタミンCのはたらき 】

●ビタミンCは3つの可逆的な状態をもち、またさまざまな物質への直接的な作用と間接的な作用をもつため、分子生物学レベルで見るとそれらの作用が複雑に関係して、非常に多様なはたらきをもつことになります。したがって、ここではその中でも特に主だったものを記載します。

(1)抗酸化作用

   ・ビタミンE再生作用

   ・動脈硬化、脳卒中、心筋梗塞、老人性白内障の予防

(2)抗ガン作用

(3)副腎皮質・髄質ホルモン合成促進

   ・抗ストレス作用

(4)コラーゲン合成に関与

   ・筋肉、血管、皮膚、粘膜、骨の強化

(5)鉄分吸収促進作用

   ・貧血予防

 

2 抗酸化作用による生活習慣病予防

ビタミンCの抗酸化作用により動脈硬化・脳卒中・心筋梗塞・老人性白内障などが予防されるとされています。つぎのような仕組みです。

 

【 抗酸化作用 】

●アスコルビン酸ラジカルには強い還元能力があります。そして、自らが酸化されても(酸化された状態がデヒドロアスコルビン酸)各種酵素により、もとのアスコルビン酸の状態にもどされるため、触媒的に機能することになります(自らは化学変化せずに繰り返し働く)。これにより体の各細胞が酸化されることを防ぐことができるわけです。これがアスコルビン酸の活性酸素類を消去するはたらきのメカニズムです。

※アスコルビン酸ラジカル・・・ラジカルとは不対電子対をもった状態(あるいはイオンの状態)の分子・原子を表し、非常に反応性が強く、酸化還元反応をひきおこし安定した状態になろうとします。アスコルビン酸ラジカルは体内成分との反応性がひくい善玉ラジカルでありながら、体内の悪玉ラジカルを補足して反応を起こし、それを無害なものにします。ラジカルを捕まえるものをスカベンジャーといいますが、ビタミンCの抗酸化作用はスカベンジャーとしてのはたらきになります。

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【 ビタミンE再生作用 】

●また、ビタミンCにはビタミンEを再生する機能があります。ビタミンCと同様にビタミンEにも抗酸化作用があり、主に脂質の酸化を阻止するはたらきがあるのですが、その時にビタミンE自身は抗酸化作用を失ってしまいます(ラジカルになってしまう)。この変化し、機能を失ったビタミンEラジカルをもとのビタミンEにもどすはたらきがビタミンCにはあるわけです。そのため、ビタミンEとの併用は互いに助け合って相乗効果で抗酸化作用を発揮することになります。ビタミンCは、ビタミンEと合わせて摂取するとよいと言われるのは、このためです。

●また、ビタミンCは水溶性です。よって主に、体の60%を占める水のあるところで抗酸化作用を発揮します。それに対して、ビタミンEは油溶性です。ですから、細胞膜などの脂質の酸化を防ぐことになるわけです。このこともCとEを合わせて摂取する重要性に関係するわけです。

 

【 生活習慣病の予防 】

●コレステロールが酸化され、過酸化脂質になってしまうと、血管壁にこびりつき動脈が硬化します。また過酸化脂質には血管壁の細胞膜にダメージをあたえる悪作用もあります。それによっても動脈硬化は生じます。この動脈硬化により血流が悪化して心筋梗塞や脳卒中が生じるわけです。したがって、ビタミンCがビタミンEと協力し、過酸化脂質の生成を抑制すると、この動脈硬化が防がれて、脳卒中や心筋梗塞などの生活習慣病も予防されることになるわけです。

 

【 老人性白内障の予防 】

●老人性白内障は加齢による水晶体の混濁が原因です。水晶体を作っているタンパク質が酸化により変性し、沈殿することにより混濁が生じるわけです(光によって生じるラジカルが原因)。年齢とともに水晶体に含まれるビタミンCの量が減ってしまい、このダメージが生じやすくなるわけですね。高齢になると、水晶体のビタミンCの量は若い時の半分くらいになるといわれています。この場合、食事やサプリメントでの摂取により眼組織(水晶体や房水など)のビタミンCの量をふやすことが可能です。そして、このビタミンCが、タンパク質の酸化を防ぐことにより、水晶体のダメージが予防できるわけです。このことは既に実験で示されております。これがビタミンCが老人性白内障を予防するメカニズムです。実際に白内障になると、ビタミンCの内服が処方されます。

3 抗ガン作用

【 ニトロソアミン生成抑制 】

]●ニトロソアミンという発がん性の物質があります。これは胃腸のがんや肝臓がんを引き起こす物質です。アスコルビン酸にはこのニトロソアミンの生成を抑制する作用があります。

※ ニトロソアミン・・・魚肉などに含まれる脂肪族2級アミン類が、根菜(窒素肥料を過剰に与えた場合の)やソーセージなどの食品添加物に含まれる亜硝酸塩・タバコに含まれるニコチンなどと反応するとニトロソアミン体となる。胃腸の中で反応した場合、胃がん・腸がんを引き起こす原因となるため、現在では、世界保健機構(WHO)/国際がん研究機関(IARC)は、亜硝酸塩を含む加工肉類をグループ1(発がん性確実とされる食品)に指定しています。ソーセージやサラミなどは肉類のため2級アミンは当然含まれます。そこに亜硝酸塩までが含まれるわけですから、体内でがんの元凶であるニトロソアミンを作るために摂取しているようなものです。

 

【 インターフェロン生成促進 】

●また、もともと人の体内で生成されるインターフェロンという物質があります。抗がん剤としても知られる物質ですが、アスコルビン酸にはこのインターフェロンの生成を促進する作用もあります。

※ インターフェロン・・・体内でウイルスや腫瘍細胞などに反応して細胞が分泌するタンパク質。免疫系・抗炎症作用などのはたらきをもちます。ハムスターなどの体内にヒト細胞を埋め込み、そこにC型肝炎ウイルス遺伝子を組み込んだセンダイウイルスを感染させることによりインターフェロンの量産が可能になりました。そのため現在では、ウイルス性肝炎などの抗ウイルス薬、多発性骨髄腫などの抗がん剤として、医薬品に使用されています。

 

【 高濃度ビタミンC点滴療法 】

●薬理学的に高濃度のビタミンCは、その強力な抗酸化作用により過酸化水素を生成する酸化物質として各種のがん細胞に細胞毒性を示し(がん細胞に対してはアスコルビン酸が酸化促進物質として腫瘍の成長を阻害する)、ところが正常な細胞には毒性を示さないというメカニズムに基づき、がんに対する補完療法として高濃度ビタミンCの点滴療法が試みられています。この療法ではビタミンCの投与が1回あたり15gから開始され、漸増されて50g以上の投与がおこなわれます。

●この高濃度ビタミンC点滴療法は、腎臓がん・膀胱がん・悪性リンパ腫・卵巣がんなどに対し効果があることを示した複数の症例報告があります。

●また、第Ⅰ相臨床実験(安全性を検証するもの)の報告もあり、高い安全性が示されています。高濃度ビタミンCの点滴療法は、現在さまざまな種類のがんに対して臨床試験が進行中です。

●しかしながらビタミンCとがんとの関連は今なおそのメカニズムがはっきりしない部分が多く、研究が続けられているというのが正しい所です。

4 副腎皮質ホルモン合成に関与

ビタミンCはストレスへの対抗に非常に重要な物質です。つぎのような仕組みです。

 

【 副腎皮質ホルモン合成の補酵素 】

●人の体にはストレスに対抗するメカニズムが備わっています。重要なのは脳下垂体と副腎のはたらきです。ストレスが生じると、脳下垂体からの指令によって副腎皮質からは副腎皮質ホルモンが、副腎髄質からは副腎髄質ホルモンの分泌が盛んにおこなわれ、ストレスに対抗します。

●副腎皮質ホルモンの1つである糖質コルチコイド(抗ストレスホルモンの1つ)は人体にストレスが生じた時に分泌されるホルモンです。ストレスに対抗するためには大量のエネルギーが必要です。この必要なエネルギーの生成促進のはたらきを糖質コルチコイドはおこないます。つまりストレスの対抗の役割が糖質コルチコイドにはあることになるわけです。

※糖質コルチコイド(グルココルチコイド)・・・糖新生の促進作用をもちます。糖新生とは、タンパク質を異化(分解)して出来るアミノ酸を糖(グルコース)にするはたらきのことです。糖質コルチコイドは肝細胞以外でのアミノ酸の取り込みを抑制し、タンパク質分解を促進させることにより肝細胞にアミノ酸を集めます。その結果、幹細胞において糖新生が促進されブドウ糖(グルコース)が増加するわけです。糖質コルチコイドにはコルチゾール・コルチコステロン・コルチゾンなどがあり、糖質コルチコイド活性の95%はコルチゾールによります。つまり糖質コルチコイド≒コルチゾールといえます。

 

【 副腎髄質ホルモン合成 】

●また副腎髄質ホルモンにはアドレナリンなどがあり、運動・仕事などの適度なストレス状態のときに分泌されることにより運動能力が高まったり、脳が覚醒して集中力があがったりします。交感神経系を興奮させる物質で、これらにもまた抗ストレス作用があります。

※アドレナリン・・・体内では、フェニルアラニン(必須アミノ酸)→チロシン(アミノ酸)→Lドーバ→ドーパミン(神経伝達物質)→ノルアドレナリン(神経伝達物質)→アドレナリン(副腎髄質ホルモン)のような合成経路をたどり生成されます。

●ビタミンCは、糖質コルチコイドの生成や、チロシンからカテコールアミン(アドレナリンやノルアドレナリン)を生成するための補酵素としてはたらく物質です。そのため、脳下垂体や副腎はビタミンCの濃度が最も高い所ですが、ストレスが生じるとビタミンCが急激に減少してしまいます。つまりストレスに対抗するためには欠かせない物質といえるわけです。

 

【 ストレスへの対抗にはビタミンCが不可欠 】

●ストレスというのは、興奮・不安・恐怖といった精神的なものから、熱・毒・外傷・病気などの身体的なものまでを含みます。自覚している場合もあれば、無意識のうちにストレス状態になっている場合も少なくありません。

●体がストレスに対抗しきれなくなると、さまざまな身体的な症状が発生します。無意識のうちにストレスがたまっていると、それによってある時急に体調が悪くなってしまうわけです。怖いですよね。ビタミンCはそういったものからも体を守ってくれます。

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5 コラーゲンの合成作用

【 コラーゲン生成の補酵素 】

●コラーゲンは皮膚や骨、腱、軟骨、血管、歯などの結合組織の構成成分となるタンパク質です。体内の全タンパク質の30%を占め、組織の柔軟性と適度な硬さを保ったり、細胞の成長・合成にも必要な重要成分です。コラーゲンが不足すると結合組織が弱くなり細胞と細胞がはなれ、血管にすきまができたり、骨がもろくなったり、内臓が負傷します。症状が重くなるとやがて死にいたります。これが壊血病です。

●そのコラーゲンが生成されるためには、コラーゲンの立体構造(3重らせん構造)のもとになるプロリン(アミノ酸)やリシン(必須アミノ酸)が水酸化(OH基をもつ構造になる)される必要があります。そのはたらきをする酵素がプロリルヒドロキシラーゼ、リシルヒドロキシラーゼですが、これらがはたらくためには補酵素としてビタミンCが必要となります。

 

【 コラーゲン維持の補酵素 】

●またコラーゲンの立体構造形成や遺伝子の転写の促進にもビタミンCが関与します。さらにはコラーゲン線維の安定性にもビタミンCのはたらきが必要なため、ビタミンCの不足すなわちコラーゲンの不足となるわけです。

●ビタミンCを十分に摂取すると丈夫なコラーゲンが生成・維持されます。コラーゲンが強く・しなやかになると細胞増殖促進・美肌・傷の早期完治・椎間板ヘルニア予防・腰痛防止・骨粗しょう症の予防・子供の成長促進など非常に多くの効果が得られます。

 

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6 鉄分吸収促進作用

腸管での鉄の吸収率を高めるはたらきがあります。またヘモグロビン合成にも関与します。

 

【 非ヘム鉄の還元作用 】

●人の体内には約2.5~4gほどの鉄分が存在します。その70%が赤血球の色素成分であるヘモグロビンに(酸素運搬作用をもつ)、10%が筋肉に(ミオグロビン)、その他が肝臓・骨髄・脾臓・腸に貯蔵されています。その70%を占めるヘモグロビンは鉄を含むヘムとグロビンというタンパク質からできています。つまり鉄分は血液の生成のうえで欠かせない物質なのです。

●鉄の腸内吸収に関しては、ヘム鉄(動物性食品由来の鉄)と、非ヘム鉄(植物性食品由来の鉄・ピロリン酸鉄やクエン酸鉄など)では異なります。鉄が体内に入ったときにイオンの状態としてはFe(2+)の場合と、Fe(3+)の場合があるのですが、腸内で吸収されるためにはFe(2+)の状態のほうが都合がよいです。ヘム鉄はFe(2+)ですが、多くの非ヘム鉄はFe(3+)の状態で腸にたどり着きます。そのため非ヘム鉄は腸管上皮細胞に吸収される前に、Fe(2+)に還元されなければなりません。このため、ヘム鉄吸は収されやすいが非ヘム鉄は吸収されにくいということになるわけです。

●ちなみに、ヘム鉄の腸内吸収率は10~30%であるのに対して、非ヘム鉄の吸収率は5%以下です。

●しかしこの非ヘム鉄をFe(3+)からFe(2+)に還元するはたらきをビタミンCは持ちます。したがって、食事の直後にビタミンCを摂取すると鉄分の吸収率があがることになるわけです。一般的に100㎎のビタミンCによって、非ヘム鉄の吸収率は3~6倍程度まで高まります。

 

【 貧血の予防 】

●多くの日本人は鉄欠乏性貧血であるといわれています。特に女性の3分の1は献血不適格者になる程度の鉄欠乏性貧血のようです。食事による鉄分の不足だけではなく、ビタミンCの不足が原因とされているようなので、日本人の場合はビタミンCの摂取が貧血予防につながることになるわけですね。

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Pinryu

健康・美容・育毛を中心に活動中です。
・健康では120歳まで元気に生きることが目標
・美容では70歳のときに50歳に見えることが目標
・育毛では日本からハゲを無くす会の自称会長です。