ZOZOTOWNの「ツケ払い」という仕組みが物議を醸しています。
果たしてなぜでしょうか…?
そして、メルカリの現金出品など、ネット上での商取引では、常識ではありえないような出来事が起こりつつあります。
ZOZOTOWNのツケ払いはこんな仕組みです。
サービスとしては、支払いを2ヶ月後まで待ってもらえる、みたいな感じ。
「それならいいことじゃん!」
そう思うかもしれません。しかし、ツケ払いには、324円(税込み)の手数料が取られます。たったの324円ですが、ZOZOTOWNでの買い物は数千円〜1万円ちょっとが多いことを考えると、数%ほどの手数料となります。
そして、支払いをコンビニや銀行でする際に、振込手数料としておおよそ200円〜300円くらい取られることになります。(ここはZOZOTOWNが徴収するわけではなく、一般的な決済にかかる手数料です。)
それらを合わせると、2ヶ月後に支払いが済むとはいえ、10%近い手数料がかかったりかからなかったり。
では、このツケ払いを支払いできなかったら、2ヶ月後に払えなかったらどうするのという話になります。
ちなみに、代金の回収を行うのはZOZOTOWNでもスタートトゥデイ(ZOZOTOWNの運営会社)でもありません。GMOという会社が回収を行います。GMOはすでに後払いという仕組みを提供しており、そういう意味ではすでに回収のノウハウを持っており、最適なのでしょう。
ただ、このGMO、インターネット界隈の中ではオラオラな営業をする会社としても知られており、あまりよろしくない噂もあったりします。代金の回収は穏やかには行われないことでしょう。(とはいえ、債権回収を行う企業が穏やかなことなんてありません、おそらく笑)
さて、3月頃からCMを開始し、本格的に広がっているツケ払いですが、利用者は中学・高校生が多いようです。
Twitterで、「ツケ払い」と検索してみると、利用者の生態を知ることができます。
ゾゾタウンのツケ払い最高だね
— d_a_i_k_i (@daiki_0604to) 2017年4月6日
口座に155円しか入ってない俺にはとっても助かる
神的可愛いの注文しちゃったよ。ツケ払い最高の気分
— murasaki (@10fob) 2017年4月5日
ZOZOTOWNのツケ払い最高
— 川崎哲也 (@1__0__2__6) 2017年4月4日
ゾゾタウンのツケ払い最高すぎでしょ
— なつきんちゃく。 (@4_UowoU_4) 2017年4月4日
しっかりと分かりやすくフラグを立てている人もいます。
ZOZOTOWN久々開いたらツケ払いとかいいやん!2ヶ月以内に払ったらいいとか最高
— ぷっかはSiM余韻ヒタヒタ (@Uwsb1105) 2017年4月3日
普通にクレジットカードを持っている大人にしてみれば、支払いは1ヶ月〜2ヶ月後になるため、ツケ払いの旨味はありませんが、クレジットカードを持てない中学生、高校生にしてみれば、今欲しいものを買う手段はツケ払いしかないのでしょう。
Twitter上では、話題になっている今になってすでにツケ払いを後悔している人もいます。
ツケ払い最高〜とか
— ともや (@takatomo_1208) 2017年4月4日
お支払いは2ヶ月後〜とか
調子こいてた2ヶ月前の自分を
ぶん殴りたい
すでに後悔しているようで、今後は中学生、高校生の消費意識も変わるでしょうか。
では、騒動になっているツケ払いですが、この方法自体は問題なのでしょうか。
(ちなみに、ZOZOTOWNの決算から推測する限り、このツケ払いによって200億円ほどの売り上げがすでに上がっているようです。年間取扱高が1600億円ほどであることを考えると非常に大きな額です。)
確かに、こうした制度が借金漬けの消費者を生むことに繋がることはあるでしょう。ただ、法律的には問題はありません。商品の代金の支払いスパンが遅いだけで、通常の商取引と変わらないからです。問題になるとすれば、これが実質の借金扱いとしてカウントされる場合でしょうか。その場合、中学生や高校生が借金をすることになっているのはアウトです。
また、購入時に中学生や高校生は親の承諾が必要になっており、そういう意味でもZOZOTOWNに非があるようには思えません。
問題とされているのは、倫理的な部分で、消費者のアホさにつけ込んだ情弱ビジネスという声も多いようです。確かに、
ツケ払いのハガキ3枚もきたし、バイトの給料すくないし、まだしほちゃんに借金あるし、ひろと行くはずだったスペースワールドお金なくてキャンセルしたし、もうほんとにわたしなにしてんだろ、もうクズ、お金貯めよう
— ayumi (@arboss_92) 2017年3月17日
ZOZOTOWNのツケ払いのおかげで借金まみれ〜〜今日服4着届いて幸せ〜〜
— せいな (@____2611) 2017年2月24日
明日からは借金返済とツケ払いのために働くのでまたタダ働きです
— MASAHIRO KIKUCHI (@new_masa0220) 2017年2月13日
ZOZOTOWNのツケ払い制度に乗っ取られた。。。請求書が溜まってる。。。闇。。借金。。
— ヨシムラ ハルナ (@1kyuukyuu) 2016年12月16日
情弱がすごく多いです。
ただ、こうした人たちはいずれクレジットカードで同じことになるので、5万円程度というのはむしろ良心的なのではないかとも思います。
大人になって200万円、300万円の無意味な借金をするより、ずっといいようにも思えます。
メルカリでも現金化を目的とした現金の出品など不安になるような事件が多々ありました。
ZOZOTOWNのみならずネット商取引が誰でもできるという現代の便利さは1つ怖さを孕んでいるように感じます。
ZOZOTOWNのツケ払いはともかく、メルカリの現金の販売に関しては、そもそも現金を送るのはアウトです。指定された送り方をしなければいけないわけです。
メルカリでは、手数料が10%取られており、その中で現金の販売で利益を出そうとしたら、送料も安くしなければいけません。
なかなかに大変なことが分かります。
このまま様々なことが続くと、犯罪に発展する可能性もあるのではないでしょうか。
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