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【新海誠】天気の子のあらすじ|公開日に観てきた感想

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こんにちは!じゅうとくです。

『君の名は。』で一躍ときの人となった新海誠監督の3年ぶりの映画『天気の子』。


人気バンドRADWIMPSも、前回の作品『君の名は。』と同様、主題歌としてリリースされています。


『愛にできることはまだあるかい』という歌と、新海誠監督の綺麗な風景病描写が美しい世界観に引き込まれます。


今回は「天気の子」を公開初日に観てきた感想やあらすじをお伝えする他、個人的な感想もシェアしますね!

1 『天気の子』のあらすじ

天候の調和が狂わされている現代社会の中で、運命にもてあそばれる少年・森嶋帆高と少女・天野陽菜が主役の映画です。

彼らは自らの生き方を選んで、二人だけが知る世界の秘密を見ることになります。

この「天候」をストーリーの題材にしたのは、以下のような理由との事

・天気というのは誰もが日常気にしている


・遠い空の出来事にもかかわらず、自分たちの心配事にしている


・なので人々にとって身近なテーマになりえる


長編ラブストーリー的な展開は予想されますが、テーマが天気だけあって、「届かない空に必死に手を伸ばすメッセージ」を伝えたいのだとか。



高校1年の帆高は、離島から家出し、東京にやってくる。

帰る家のない孤独な日々の中でやっと見つけた仕事が、怪しげなオカルト雑誌のライター業だった。

連日降り続ける雨が、帆高の行く末を暗示しているかのように。


そんな生活の中、人の雑踏で渦巻く都会の片隅で、帆高は一人の少女と偶然出会う。

訳ありな彼女、陽菜は、弟と共に明るくたくましく暮らしていた。

彼女にはなんと、祈るだけで空を晴れに出来る能力があって・・・

つまり究極の晴れ女だったのだ!

2 『天気の子』は乱れた世界で新しい価値観を見出す物語

天気のこの作品の中で一番伝えたいメッセージは、世界全体が変わってきたという気分そのものである様な気がします。

環境問題などが悪化して、どんどん世の中の変化が加速すると、どうもおかしいな方向に変わっていくと感じている人も少なくないでしょう。

でもそれを止めなかったのも私たちであり、今の世界はボクたち自身が選んだ世界だとも言えますよね。

例えば日常生活で、何気なくエアコンを使って二酸化炭素を排出し、地球の環境にも何らかの影響を与えてるのも事実です。

しかしながら、若い人たちにとっては今の世界は、既に出来上がったもので、選ぶ余地すらなかったもの。

生まれた時から世界はこの形であったので、なんとなくそのまま生きて生きていってしまうと言う時代の流れもあります。

そこから思いついたのが主人公である少年が「天気なんて狂ったままでいいんだ」と叫ぶ話を新海誠監督が作ろうと思ったそうです。

このセリフが最初の映画のコアなイメージになり、少年が自分自身で狂った世界を選び取るというお話に繋がったのだそうです。 

3 あえて普遍的な物語から外れ今の人達の心情に刺さる映画

つまり調和を取り戻す物語はやめようと。

なかなか深いストーリーになりましたね。

新海誠監督が描きたかったのは、ただ単に悪役を倒して世界に平和が戻ろうとするとかではなく、現実世界はそこまでシンプルじゃないんだよって世界観。

そのことを本当は誰もが身にしみてわかっている。

だからこそ調和が取りにくい世界であえて新しい何かを生み出す物語を書きたいというのがこの映画の企画の最初の思いだったそうです。

確かに私たちは地球の環境を破壊しまくって、その代償として便利な生活を手に入れているので、私達にとっても他人事ではない氣にさせられます。

4 『天気の子』は主人公の帆高と社会全体が対立する話

家出少年がアウトローな大人に囲まれながらも、天気を操る貧乏な女の子と出会うというのは最初に決められていたそうです。

しかしながら、企画段階でスタッフ自身を最初の観客に見立て、新しくあらすじを読んでもらっては反応を見るという事を何度も何度も繰り返したそう。

こうやって徐々に物語ができていく中で、一番最後になって変更したのが帆高と須賀の関係性だとか。

本当は帆高が陽菜を取り戻そうとする時に、それを邪魔するのが須賀であったという設定だったと 。

もしも帆高と須賀を対立させるとしたら、須賀も空の上の世界を信じていなければならないことになり、どうも辻褄が合わなくなる。

なんでかって言うと、須賀はむしろ常識人で観客の代弁者でもあって、社会常識に則って帆高を止めようとはするが、最後はやっぱり味方なんだと言う設定にしたら収まりが良かったとか。 

つまり主人公の帆高と本当に対立する価値観があるんだとしたら、それは社会の常識や世間一般の幸福なんじゃないか?

結局この物語は帆高と社会全体が対立する話なのではないかと気づけたことが監督の最大のブレークスルーだったそう。

帆高が物語の中で、警察とガチで戦ったり逃げたりするシーンなどは、現実社会では絶対にできないことなので、ある意味心がスカッとしたり、ハラハラさせられました。

主人公が少年少女だからこそ無謀な事もある意味、描写できる性質のものかも知れませんね。

5 新海誠監督の作品は「開放型」が多い?!

映画「君の名は。」でもそうでしたが、新海誠監督の作品は「開放型」が多いようです。

開放型とは、色々な解釈がありますが、どちらかというと「バッドエンド」で終わる物語の展開です。


「君の名は。」でも、主人公の三葉が消滅して、なんだか切ない終わり方も感じさせましたね。
 
新海誠監督は、このような「バッドエンド」みたいにストーリーを終わらせる事で、観る人によって作品に色んな解釈が生み出すのを狙っているかも?!
 
単調過ぎるストーリーより、ちょっと気になる終わり方の方が、物語に味を感じさせてくれます。

でも『天気の子』では・・・・続きは劇場でご覧下さいね(^^)//
 

6 今の若者の生活観が反映された「主人公たちの貧しさ」

『君の名は。』との共通点は少年少女が出会う物語であることです。
しかもどちらの作品も、いわゆる普通のラブストーリーではないような感じですね。

帆高も陽菜もお互いの思いに突き動かされて行くけど、どちらかと言うと恋心というより、あの年頃の少年少女が初めて真剣に他者を知りたいと思う気持ちがベースになってるような気がします。

自分をわかってくれる人がここにいたと言う喜びこそが、思春期の少年少女が求めているものという描写になっています。

しかも帆高も陽菜も貧しいというのは、『君の名は。』とは大きく違う要素です。


社会全体が昔とは違って日本全体がなんとなく貧しい方向になってきている。

特に若い子にはお金がだんだん回らなくなっていて、それが当たり前になっているような感覚ですね。

しかも天気の子に関してはストーリー全般を通してジャンクフードがご馳走だと喜ぶ主人公たちが描かれています。

さすがにこれはちょっと悲しくなりましたね。
なんだか日本の将来が不安になっちゃいました(笑)

7 「北の国から」の納屋で雨宿りをして濡れた服を脱ぐシーンをモチーフにした場面も

新海監督は昔「北の国から’87初恋」で、納屋で雨宿りをして濡れた服を脱ぐシーンがあって、当時の新海監督はそのシーンを見て人生にはこんなことが待っているんだと期待が高まっていたそうです。

でも監督自身は、現実にはそんなシーンは一度も遭遇しなかったと(笑)

だから好きな相手とのやむを得ずの雨宿りというのは、新海監督の心の奥底にある憧れなのだそう。

8 何も足さず何も引かない

雨宿りのホテルのシーンで帆高が

「神様お願いです。これ以上僕たちに何も出さず、僕たちから何も引かないでください」

と語ります。

こんな幸せがいつまでも続くわけではないと自分自身でも分かっていながら、夢のような充足したひと時。

好きなことの雨宿りほどロマンチックではないにしても、誰の人生にもそういう一瞬があるその先の人生を長い間温めてくれるような一瞬。

ここは主人公に、ついつい感情移入したくなるような場面でした。

9 主人公たちは憧れのまま走り始める少年少女という立ち位置

帆高は家出をして東京に出ますが、その家出の理由を物語の中でははっきりとさせていません。

これはおそらくキャラクターにトラウマを持たせてしまうと、映画の中で帆高の過去がメインの話になるのを避けたかったからなのではないかと思います。


どちらかと言うと主人公の帆高は、多少の困難があっても怯まず前に進み続ける、そんな姿を新海監督は描きたかったのではないかと推測できます。

そんな主人公たちの生き方そのものが、この映画の核になるテーマではないかと思いました。 

10 2020年の東京オリンピック前に東京が変わる様子を描きたかった件

 


東京という街自体が良くも悪くもこれから大きく変わっていくでしょう。


なのでこのタイミングで東京が様変わりしてしまう前に、映画の作品の中で違う姿になった東京の姿を見れるということは、 ある意味とても感慨深いことだと思います。

それでも帆高と陽菜のたどりついたラストシーンは、彼らの決断があったからこその現実という描写になっていました。

動き出すからこそ変わる未来がある。
そんなメッセージを新海誠監督は訴えたかったのではないでしょうか?

 


▲天気の子 公式ビジュアルガイド

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