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成功例ばかり取り沙汰されるベンチャーでは陰で多くの人が辞めている

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ベンチャーやスタートアップというと、『クールで大成功を収める』存在だと思われることが多い。そうでなかったとしても、そこにあるイメージは失敗するか成功するかというもので、そのどちらか。失敗すれば創業者や社員は露頭に迷うが、成功すればハッピーというくくりで考えられるのが一般的だ。

 

ただ、現実はそんなに単純ではない。
失敗したとしても創業者や社員が再就職に成功したり、各々が納得して終われるケースもあるし(もちろん、失敗に終わる企業はだいたいの場合中に問題を抱えている)、成功したから全てが万々歳ということでもない。

その中でも、忘れられがちなのが『成功したベンチャーを途中で去った社員』だ。
ベンチャーは基本的にはサービスが伸びれば社員の満足度は高い。どれだけ待遇が良くても、自社が成長していなければそこで働いている人間は気分がいいものではない。

ただ、成長するがゆえにそこで生まれる軋轢や、人間関係の悪化は避けられない。
自分の仕事を確実にこなしていた人が、会社が成長したことに伴って大きな変更を余儀なくされたり、新しく優秀な人材が入ってくることで馴染めない部分もやはりある。成長しているがゆえに、成功に向かうがゆえにそこで息苦しく感じるような社員もまたいるのである。

 

経営者として感じるのは、ただ稼げればいい、儲かればいい、というのではなくそれを『どういう理由で稼げたか』に焦点を当てるべきということだ。

稼げるビジネスをするとか、需要と供給のギャップを発見してマンパワーで稼ぐとかそういった領域を発見するのがうまい経営者はたくさんいる。

それはそれでもちろん企業として売上につながれば大事なことではあるけども、
企業として頑張らなくても利益が出るような状況にするかが長期的には大事だと感じている。『頑張り続ける』ことができる経営者は多いが、それが社員となるとどうだろう。仮に企業は儲かっていても、その裏で疲弊している社員はたくさんいるかもしれない。

 

当たり前だけど大企業より中小やベンチャーの方が同じ成果や仕事をこなす上でやらなくてはいけないことが多い。同じコンペに参加するでも、知名度のない企業は知名度のある企業の2倍いい出来でないと仕事をもらえないかもしれないし、もともとお得意先があるわけじゃないから、『仕事を獲る』作業も生じる。大企業ならばこれがもともと出来上がっていて、しなければいけないことの種類が少なかったりする。

同じ領域で同じことをしている以上少なくとも大企業より不利な状況である。それは、当然ベンチャーは承知の上で戦っているわけであるが…

それをベンチャースピリットという名のただの気合いでなんとかしているケースは本当に望ましいことなのだろうか。それで成長したとして納得のいくものであるのだろうか。
頑張らなくても利益の出るようなコアコンピタンスや技術、効率的に業務を行うための仕組み、こういったものに経営者としては焦点を当てたい。

 

『ベンチャーだからブラックでも仕方ない』

そんなことは言いたくないものである。