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あなたが数字のトリックに騙されないために必要なたった1つ

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世の中には統計のトリックと呼ばれるものがある。
例えば、『ご利用を続けた方の99%が満足してくださっています。』これは1つのトリックだ。『99%!?すごい満足度だわ!』となるのはまだ早い。そもそも、満足している人しかご利用を続けていない。満足しなかった人は途中で利用を止めたからこうなっているだけの話だ。

 

あるところで、

『というわけで、東京に住むと、大学受験において競争上不利だとわかりつつ中学受験で一回学力ピークを作らないといけない。だって、偏差値60前後の学校に入れたら、東大だって東工一橋だってろくに入らない学校しかない。地方なら、偏差値40台の学校から東大に10人以上受かるのに。』

という風な発言を目にした。なんとなくそれっぽく見える。論理立てているように見える。
要するに、東京は競争が激しいから、地方からの方が大学受験でうまいこといくよという論理を組み立てたいのだ。

 

これを真面目に考えると、

東大に10人以上受かるのは、全国で50校くらいでうち20校は東京。さらに10校は近畿圏、10校は東京からの通学圏。となると残るのは10校なんだけど、東京の塾の偏差値で40台というのはSAPIXの偏差値だとしても奇跡的に1校あるかどうかの事例なのでは。

東大に10人受かる偏差値40代の学校があったとして、母集団のレベルの高いSAPIXとかの数字だろう。SAPIXで偏差値60となると麻布、駒場東邦あたりになる。東京一工までなら4割くらいは受かるレベルの学校で、東大はまあ平気で10人20人は受かるところ。

というわけで、なかなかにめちゃくちゃな内容であることが分かる。自分が知識のない分野で、それっぽい統計やソースを出されて捲し立てられるとなんとなく納得してしまう人は少なくないだろう。不動産や生命保険の営業なんかではありがちなケースだ。

 

もっともな理屈でおかしなことを言ったり、誇張された発言をしたりする人はたくさんいて、理屈自体はそれっぽくできているので信じてしまいそうになることは多い。 直感的になんかおかしいなと思ったことはだいたいよく考えると直感が当たっていることが多く、直感の有用性を感じる。
数字のトリックに騙されないためには、直感を信じるのがいい。『なんかイメージと違うな』と思ったら、それを突き詰めて考える。もちろん、全ての物事を疑っていたらキリがない。できるだけ適切に判断を下すことができなければならない。そういったとき、人間の直感は驚くほど頼もしい。

 

 

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