RanQ

%e3%81%8a%e6%b0%b4%e6%9c%aa%e7%b5%8c%e9%a8%93%e8%80%85%e3%81%b8%e3%81%ae%e3%82%a2%e3%83%89%e3%83%90%e3%82%a4%e3%82%b9%e2%98%85%e3%83%96%e3%83%a9%e3%83%b3%e3%82%af%e3%81%82%e3%82%8b%e6%96%b9%e3%82%82%e5%bf%85%e8%a6%8b%ef%bc%81004

ギャラ飲みアプリはヒットしないと考える理由

  • Thumb new kigyoka
  • 6
  • 1646View

 

キャバクラ界のUberとか言われるサービスがある。
これは、アプリで呼べば女性が来てくれるというもので、なんとなくスタートアップ界では話題になった。さらには、そういうコンペで5位になるなどしている。少なくとも、スタートアップ界の中では賞賛の部類に属している。

ただ、座って隣に接客することになるので、風営法の許可が必要だ。どうやらそういったことは一切考えていないようで、そのうち引っかかるんじゃないかという気がする。

 

 

http://www.irishtimes.com/polopoly_fs/1.3035493.1491246742!/image/image.jpg_gen/derivatives/box_620_330/image.jpg

『時代が追いついていない』はスタートアップがグレーを走る免罪符ではない

 

やれイノベーションだ、新しい形だと、内輪では法律スレスレの行為が正当化されがちではあるが、アプリで女性を呼んで(しかもお金を払って)、隣に座って接客をすればそれはもう風営法の規制範囲内だ。一緒に飲む、のならば言い訳はできないだろう。

 

 

なお、こちらで風営法違反の疑いに対する回答をしている。
法律に関する認識がそもそも甘すぎやしないだろうか。当初、そういった法律に該当することを想定しておらず、問題を指摘されてから大慌てで用意したような回答に見える。

 

こういったサービスは、すごい個人的には絶対流行らないだろうと思っている。
ただ、もしこれが成立するのならば色々変わる気がする。というような期待もある。 今ある水商売周りのビジネスの勢力図が一気に変わるんじゃないかと思っているので、あらゆるビジネスチャンスが生まれるという意味では注目している。

しかし、もちろん個人的にはヒットしないと思っている。
ギャラ飲みのような文化は、『こんな女の子呼べるんだぜ』みたいな1つの優越感を含めて成り立っているのであって、誰でも利用できるアプリから小銭払って呼ぶみたいなのはなんか小物っぽくて嫌だ、とおじさんは思うのではないかという理由である。純粋に『女の子と飲める』ことだけがニーズではない。

キャバクラと比較してどうなのか、という視点で見てもキャバ嬢の巧妙なセールスによる追加課金で成り立っているキャバクラと、基本定額のアプリとで考えるとなんかビジネスモデルとして顧客心理を捉えていないよなあという感じがする。キャバクラはうまいこと金持っている客からお金をたくさん引き出せるから成り立っているのであって、明朗会計にしてしまったらビジネスとしてはすごい難しい。女の子からしても、キャバクラみたいにある程度店が守ってくれるわけでもないのに給料が安いという問題が起こってしまう。

客単価27000円とあった。女性は2人以上とのことなので、仮に2人だとしても、1人あたりは13500円だ。90分7500円だから、おおよそ3時間前後の拘束があるということになる。そこに移動の時間などもかかる。サービス側の取り分が20%として(これは異常に安い、20%ではおそらく厳しい)、10800円。時給で言うと3000円ほどということになる。

これは、かなり大きめに計算した場合だ。実際は2000円前後になるだろう。それで、毎回知らない人と飲まなければいけない。はたして成立するのだろうか。

キャバクラなどの水商売は、知らず知らずのうちに男が見栄を張ってお金を払ってしまって、それで売り上げが伸びるものだ。そういった意味でギャラ飲みアプリの収益構造は最初に金額が決まっている以上難しい。

 

キャバクラなど含め、女性が絡んでくるサービスというのは、男は『見栄を張る』ことにお金を払っていると思うので、そこの本質を外したサービスは普及しないのではないかと思っている。 そういう部分があるからこそ水商売ってまだまだアナログなんだと思う。

AKBの投票とかだって、わざわざCDにしないで同価格で投票権を買えて一瞬で投票できればそれでいいわけだ。 でも、CDというアナログな仕組みを取り続けているのは、『俺はアイドルのためにこれだけCDを買った』という目に見える実感が大事だからだと思う。

 

私は、昔芸能界にいたのでギャラ飲み的なものはたくさん見てきたけど、あれってお金払ったら女の子が一緒に飲んでくれるという単純なものではなくて、 『◯◯さん会いたかったですぅ』から始まって『え、タクシー代いいんですかぁ?』までの自尊心をくすぐるフルコースである。

ギャラ飲みに限って言えば、あくまで『可愛い女の子にお金を渡してあげる豪快な俺』のためにお金を払っているのであって、アプリで女の子呼んでわざわざ来てもらってたらダサいことこの上ないわけである。 そういう意味ではアプリはギャラ飲みの代替としては非常に無理がある。

 

おそらくギャラ飲みアプリの競合は相席屋あたりになるだろう。

実際に利用しているユーザーは合コンのような感覚で男性と女性の数を同じにして(2対2が多いようだ。)、利用しているようである。そういう意味ではレベルの高い相席屋のようなイメージだろうか。値段で言えば当然相席屋の方がやすいわけだから、そうでないと男性側のインセンティブが弱い。女性はセミプロが多くなる。

当然、女性からすればキャバクラとどちらが稼げるか(もちろん利用のしやすさなどの部分はあるが)の天秤にかけることになるし、男性からすれば金額あたり相席屋などとどちらが楽しめるかを天秤にかけることになる。

 

 

Thumb new kigyoka

kigyokacom

起業家.comの代表の人ツイッターはこちら