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これはほくろなのか?癌なのか?と思った時に読む記事

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「ほくろができてしまったけれど、これって癌じゃないのかな…」

 

ほとんどの人が一度は頭を過ぎったことがあるこの不安。

さっくりとですが見分け方を解説します。

 

まず、

安全なほくろとの見分けが必要となる皮膚疾患は主に、悪性黒色腫(メラノーマ)と基底細胞癌、老人性疣贅、母斑細胞母斑などです。

もちろん他にもたくさんあります。

 

母斑細胞母斑は、要は"ほくろ"です。安全です。

 

老人性疣贅は別名を脂漏性角化症といい、おじいちゃんやおばあちゃんの顔にできているいぼ(=疣贅)のようなものです。こちらは良性です。

後述の悪性黒色腫がてかっている傾向にあるのに対し、こちらは角化によって表面がザラザラしています。

老人性疣贅は皮膚科専門医でない人も見分けられないと、つまり老人性疣贅で皮膚科に送られてしまうと皮膚科はパンクしてしまうため、しっかり見分けて欲しいとのことです。

 

基底細胞癌は、癌ではあるものの成長がとってもゆっくりです。それに転移はしにくいとされます。

ただ放っておくとどんどん大きくなり、場所によっては皮下組織を貫くこともあるので要注意です。

よく基底細胞癌とわかって手術を提案したら、怖くなって病院に来なくなって、数年後に何倍もの大きさの腫瘤になって再びやってくるケースがあるとのこと。

基底細胞癌は早めに取ってしまうことが大事です。小さいうちに!逃げないで!

 

そしてもっとも危険なのが、この悪性黒色腫。悪性黒色腫は進行があまりにも早く、抗がん剤もあまり効かない…という背景が早期発見が望まれる理由です。

 

さて、この悪性黒色腫、見分ける方法はよくABCDEで表現されます。

A Asymmetry(不規則形)

B Borderline irregularity(境界不鮮明)

C Color variegation(色調多彩)

D Diameter enlargement(拡大傾向)

E Elevation of surface(表面隆起)

 

1つ1つ解説していきますね。

A Asymmetry(不規則形)

普通の良性のほくろはきれいな楕円形の形をしているものなんですが、悪性黒色腫の場合は形に規則性がなくいびつになりがちという傾向があります。

 

B Borderline irregularity(境界不鮮明)

周囲の皮膚との境界線がぼやけていたり、色が染み出していて、ほくろとそれ以外の間に明確な切れ目がないという傾向があります。

 

C Color variegation(色調多彩)

濃淡が混じっているなどの色調の変化も目安となります。

 

D Diameter enlargement(拡大傾向)

直径が6mm以上であること、と解説されていることが多いですが、ポイントは大きさではなく、短期間の間に大きくなっているかどうかです。

6mm以上=がんというわけではありません。

 

E Elevation of surface(表面隆起)

悪性黒色腫の成長は、水平方向への成長=水平増殖期ののちに、皮膚面に対して垂直方向への成長が始まります。斑の一部が盛り上がったり、凹んで潰瘍になったりします。

 

さて、これらの特徴を勉強したところで、一般の人は見分けることは残念ながらできません!!

むしろ素人の知識と経験で判断するのが一番危険です。普通の内科医でも、下手すれば皮膚科の専門医でも間違えます。

 

で、実際どうやって皮膚科医はどうやって見分けているかというと、以上5つの傾向をダーモスコピーと言う虫眼鏡↓のようなもので、しっかり観察して診断します。

 

この悪性黒色腫、白色人種には多く、メラニン色素が多い黒人にはほとんど見られないと言う傾向があります。

そして黄色人種である日本人は10万人に2人程度。

そしてよく発生する場所は手の平や足の裏とされます。

ただ、若年者はこの悪性黒色腫になることはほぼありません。しかし高齢者は別です。

 

50歳以上の方で手の平や足の裏にほくろがある方は、心配であれば一度皮膚科の先生に気軽に聞いてみると良いでしょう。

なお下手に皮膚科医でない人に聞くことはおすすめしません。大丈夫と言われたからとか何も言われなかったからとかで勝手に安心するのは危険です。

悪性黒色腫は進行が早く、手術による切除の正確な判断は、皮膚科専門医でないとできませんので。

 

ではでは。